いかがでしたでしょう。
前回の記事をお読みになって、ちょっと試してみるかな、という気になっていただけたら幸いです。

そういう方のために、今回は実際にツールを導入して動作させてみます。

  1. インストール
  2. 起動
  3. メイン画面の見方
  4. 装備メッシュのモーフィングを体験(スライダーセット)
  5. 装備メッシュのモーフィングを体験(体型変更スライダー)
  6. 装備メッシュのモーフィングを体験(ウエイト変換スライダー)
  7. 装備メッシュの直接編集を体験(フリーハンド)
  8. 自分で変更した装備をゲーム内で確認してみる
  9. まとめと次回予告


1. インストール
Nexusからダウンロードしインストールします。
手動、NMM、MO、いずれにも対応しています。

インストール後には必ず「BodySlide.exe」を「管理者権限で実行する」に設定してください。
なおesmファイルやespファイルは含まれていませんのでロードオーダーは気にしなくて大丈夫です。
BOSSやLOOTの実行も不要です。

インストール先は\Skyrim\Data\CalienteToolsとするのが推奨ですが、どこにインストールしても動作するとのことです。
ここではMOのver1.1.2を使い、推奨パスになるようにMOからインストールします。

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MOでインストールする場合は、以下3点に注意してください。
●インストール時に警告が出ますが無視(Ignore)します。
●インストール後、MOの左ペインの「BodySlide 2 and Outfit Studio」に赤い×アイコンが表示されます。
おなじく左ペインの「BodySlide 2 and Outfit Studio」を右クリックし「データの不備を無視」を選択することによって消してください。

●MOに実行ファイルとして登録する際は、Dataタブから「BodySlide.exe」をたどり、右クリックで「プログラムとして追加」を選択し登録します。メニューの「プログラムの編集」からは追加登録しないでください。

MOで設定が完了するとこうなりました。
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2. 起動
MOで管理している場合はMO上から、そうでない場合は直接、Bodyslide.exeを起動します。
すると「Caliente's BodySlide」というツールが立ち上がります。
画面右下にある「Open Outfit Studio...」ボタンをクリックして「Outfit Studio」を立ち上げます。

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Outfit Studioを起動する以外、「Caliente's BodySlide」の画面では特に何も操作する必要はありません。
また、何か操作したとしてもOutfitStudioには影響しません。



3. メイン画面の見方
画面構成は、左ペイン、右上ペイン、右下ペインとなっています。

左ペインは読み込ませた装備や体型のメッシュ(や、テクスチャー)を描画するエリアです。

右上ペインには読み込ませた装備や体型の情報を表示するエリアです。
メッシュの情報はメッシュタブに、ボーンの情報はボーンタブに表示されます。

右下ペインにはスライダーを表示するエリアです。
スライダーを読み込ませてない場合や、スライダーに対応していない体型を読み込ませた場合には何も表示されません。



4. 装備メッシュのモーフィングを体験(スライダーセット)

細かいことは抜きにして、このツールの花である装備メッシュが体型メッシュのモーフィングに追従するところを見てみましょう!
まずはスライダーセットに対応した体型のモーフィングに追従させます。

それではスライダーセットでモーフィングさせる準備を行っていきます。

体型はツールで用意されているCBBE Standardを使います。
装備はVampireLeatherArmorSet ver1.4のCBBE用をインストールして使用することにします。
手持ちのほかの装備でも構いません。


ではまず、Outfit Studioに体型と装備を読み込ませます。
画面上部のメニューの「File」から「NewProject...」を選択して、新しいプロジェクトのウィザードを立ち上げます。
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新しいプロジェクトのウィザードは画面上部のツールバーの一番左のアイコンをクリックしても呼び出せます




最初のダイアログで体型を選びます。
CBBE Standardはテンプレートとして用意されていますので、「Use a template」で「CBBE Standard」が選ばれている事を確認し「Next」ボタンをクリックします。
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次のダイアログで装備を選びます。
「Outfit Name」の欄はデフォルトの「New Outfit」のままとします。
手持ちの装備nifファイルを読み込ませますので、「Load from a .nif file」から「Browse」ボタンをクリックしてnifファイルを指定します。
ここではVampireLeatherArmorのCBBE用のウエイト100%のnifファイルである「shortcuirassf_1.nif」を選択しました。
テクスチャについてはデフォルトの「Automatically search (略)」のままとします。
最後に「Finish」ボタンをクリックすると体型と装備を読み込みます。
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読み込みが完了すると、左ペインに体型と装備が、右上ペインにメッシュの情報が、右下ペインにスライダーが表示されます。
肌が褐色なのは(おそらく)仕様です。
おっぱいが装備を突き破っているのは今回は無視してください。
もしも装備のテクスチャが本来のものでなかったとしても、やはり今回は無視してください。
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テクスチャについて。
体型、装備共に、テクスチャの変更が可能です。 右上ペインのメッシュタブの各シェイプ(メッシュの部品)を右クリックし、「Set Textures...」を選ぶと読み込ませるテクスチャファイルを指定できます。
肌の色が見づらい場合は、Windowsのペイント等で作ったJPGファイルを体型テクスチャとして読み込ませます。
装備が黒系なら白いJPG、装備が白系なら黒いJPGとすると見やすくなるかと思います。
JPGファイルの画像サイズは適当(例えば100ピクセル四方)でかまいません。


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左ペインでマウスを操作するとカメラ目線(視点)を変更できますので、胸がよく見えるように変更します。
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視線の変更方法
左ボタンドラッグ :上下左右の平行移動
右ボタンドラッグ :上下左右の回転
ホイール操作   :ズーム




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続いて右上ペインの上から2番目にある「BaseShape」のすぐ左にある目のカタチをしたアイコンを一度クリックします。そうすると目を閉じたアイコンに変更しますし、左ペインではおっぱいが見えなくなります。
その後、画面上部のメニューの「Slider」から「Comform All」を選びます。そうすると画面の一番左下のステータス表示が「Ready!」から「All Shapes Comformed」に変わります。
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目の形をしたアイコン。
該当シェイプ(メッシュの部品)をどのように左ペインに表示するかのモード選択
です。
アイコンをクリックする度に表示モードが変わります。
  ・目を開いたアイコン :メッシュにテクスチャを貼って表示します
  ・目を閉じたアイコン :何も表示しません(非表示)
  ・
網目のアイコン   :メッシュだけを表示します





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おまたせしました、モーフィングの準備は完了です!
それでは装備のモーフィングっぷりを見てみましょう。

右下ペインの上から4番目の「BreastsSSH」のスライダーをドラッグして右に動かします。
するとおっぱいと共に装備の胸の部分が徐々に大きくなっていきます!
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同じく「BreastsSSH」の左にあるエンピツのアイコンですが、クリックするたびにスライダーが0%→100%→0%と変わっていきます。
細かく変化させたいときはスライダーをドラッグ、一気に変化させたいときはエンピツアイコンをクリックです。

今回の装備は保存しませんので、左ペインで視点をかえつつ右下ペインのスライダーをいろいろ試して、装備が追従してモーフィングすることを堪能してみてください。



5. 装備メッシュのモーフィングを体験(体型変更スライダー)

次は体型変更スライダーでモーフィングに追従させてみます。

体型変更はCBBE→UNPの変更を、
装備のnifファイルは同じものを使ってみます。

それではモーフィングの準備を行っていきます。

前回と同様にNew Projectのウィザードを立ち上げます。
CBBE→UNPの体型変更はテンプレートとして用意されていますので、「Use a template」で「Convert:CBBE to UNP」を選択し「Next」ボタンをクリックします。
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次のダイアログで装備を選びます。
前回と全く同じ手順ですので、前回を参考にして体型と装備の読み込みを完了させます。

読み込みが完了した後もしばらく前回と同じ手順が続きますので、Comform Allを選択するところまで前回と同じ手順で進めます。
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モーフィングの準備はこれで完了です!

前回と異なるのはスライダーが1つという点です。
この「CBBE To UNP」というスライダーですが、0%だと完全なCBBE体型、100%だと完全なUNP体型となります。
ではスライダーを動かして装備メッシュを追従させてみてください。
エンピツアイコンも前回と同じです!



6. 装備メッシュのモーフィングを体験(ウエイト変換スライダー)

モーフィング追従の最後はウエイト変換スライダーです。

ウェイト変更はCBBEのHigh→Lowを、装備のnifはこれまでと同じものを使うことにします。
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Highは重量スライダー100%、Lowは重量スライダー0%のことです。

ではいつもどおり準備します。

やはりいつもどおりNew Projectのウィザードを立ち上げます。
「CBBEのHigh→Low」を選ぶには、ツールに同梱されている「WeightConvert.xml」というファイルを読み込ませる必要がありますので、「Use an existing slider set」の「Sliderset xml file:」の「Browse」から「WeightConvert.xml」を指定します。
「Slider set name:」では「CBBE High->Low」を選択し「Next」ボタンをクリックします。
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WeightConvert.xmlファイルの格納場所
手動やNMMの場合は「\Skyrim\Data\CalienteTools\BodySlide\ConversionSets」フォルダにあると思われます。
MOの場合は、MOをインストールしているフォルダの「\mods\BodySlide 2 and Outfit Studio\CalienteTools\BodySlide\ConversionSets」フォルダにあると思われます。
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次のダイアログで装備を選びます。
前々回と全く同じ手順ですので、前々回を参考にして体型と装備の読み込みを完了させます。


読み込みが完了した後もしばらく前々回と同じ手順が続きますので、Comform Allを選択するところまで前々回と同じ手順で進めます。
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準備完了です!

今回もスライダーは1つです。
この「CBBE High->Low」というスライダーですが、0%だとCBBEのウエイトスライダー(重量スライダー)100%、100%だとCBBEのウエイトスライダー(重量スライダー)0%となります。

では、これまでどおりスライダーを動かして装備メッシュを追従させてみてください。
エンピツアイコンもいつもどおりです!



7. 装備メッシュの直接編集を体験(フリーハンド)

それではこのツールのもう一つの花である、装備メッシュの編集を試してみます。

体型はテンプレートで用意されているCBBE Standardを、装備はこれまでと同じものを使ってみます。

では準備開始!

4. 装備メッシュのモーフィングを体験(スライダーセット)と同じ手順でNew Projectから体型と装備を読み込ませます。

読み込みが完了したら、まず右上ペインの「New Outfit」の上から3番目にある「CBBE_1」を非表示にします。
やり方は「CBBE_1」の左にある目のカタチをしたアイコンをクリックです。

次に右上ペインの「New Outfit」の上から4番目にある「CBBE_OUTFIT_1」自体をクリックします。そうするとこの「CBBE_OUTFIT_1」の背景が反転します。

最後におっぱいがよく見えるように左ペインで視点を変更します。
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続いて画面上部のツールバーの左から5番目のアイコンをクリックします。
その後、画面上部のメニューの「Brush」から「Settings...」を選択します。
そうするとブラシの設定画面が表示されますので、スライダーを動かして設定値を変更して「OK」ボタンをクリックします。
設定値は次の値にします。
 Size 0.400
 Strength 0.070
 Focus 1.000
 Spacing 0.100
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これで準備完了です。
では装備メッシュを編集してみましょう!


まず左ペインのおっぱいを下心無しでもう一度よく見てください。
おっぱいが見えていますが、これは装備の胸の部分よりも、体型のおっぱいの方が大きいため、おっぱいが装備を突き抜けている状態です。
これから装備の胸の部分を編集して、おっぱいがきちんと隠れるようにしてみます。

左ペインにて、マウスの左ボタンをドラッグしながら、向かって右のおっぱいのあたりをグル、グル、グルとなぞります。
どうでしょうか。徐々に装備の胸の部分が表面に出てくると思います。
ではおっぱいが隠れるまでこれを繰り返します。
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残念なことに 無事におっぱいが隠れました!
もうお分かりでしょうが、ブラシ(マウスカーソル)でなぞったメッシュが盛り上がります。
ブラシをこの「盛り上げモード」にするのが、先ほどクリックした画面上部のツールバーの左から5番目のアイコン(Increase)です。

また、向かって右のおっぱいをなぞると、装備の右側だけでなく左側も盛り上がってきたと思います。
これは左右対称モードになっているためです。
左右対称モードのON/OFFは、画面上部のメニューの「Edit」から「X Mirror」を選択するたびに切り替わります。

キーボードの「Ctrl」+「Z」でUndoもできますので、盛り上げに失敗したりやり直したい場合は押してください。

どうでしょう。
難しい事を気にせずに、見たままで、手軽に装備メッシュを編集できますよね。すごい!w(゚o゚)w オオー!


では勢いに乗って続けます。
次は逆の「へこませモード」です。

画面上部のツールバーの左から6番目のアイコン(Decrease)をクリックします。
これで「盛り上げモード」から「へこませモード」に切り替わりました。
ブラシセッティングは変更せず、再び向かって右側のおっぱいのあたりをグリグリやります。
どうでしょうか。無事におっぱいがつきぬけた状態に戻ったでしょうか。

今回の編集も保存しませんので、心行くまでグリグリしてみてください。



8. 自分で変更した装備をゲーム内で確認してみる
では最後となりましたが、Outfit Studioで編集した装備をゲーム内で確認するところまで試してみます。

確認はプレーヤーキャラクターで行います。
装備はこれまでどおりVampireLeatherArmorですが、UNP体型版を使います。
ウエイトスライダーに対応させるため装備ファイルは「●●●_0.nif」と「●●●_1.nif」の2つを編集します。
装備の変更方法は直接編集を使います。編集内容は簡単な内容にとどめます。

装備はお使いの装備でかまいません。
ただしゲーム内で確認するため、入手している/すぐ入手できる装備がやりやすいです。


まずは「「●●●_0.nif」です。

いつもどおりNew Projectを呼び出します。
今回の装備メッシュの変更内容は体型に合わせる変更ではないので、体型は指定せず装備のみを読み込ませてみます。
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装備だけを読み込ませるもう一つの方法があります。
メニューバーの「File」から「Load Outfit...」を選択し、装備を読み込ませます。
この「Load Outfit」ですがNew Projectのウィザードの2つめの画面と同じ機能です。
どちらで読み込ませても変わりありません。
同様に体型だけを読み込ませる方法もあります。
メニューバーの「File」から「
Load Reference...」を選択し体型を読み込ませます。
この「Load Reference」は
New Projectのウィザードの1つめの画面と同じ機能です。






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編集作業の前に、どのように装備を変更するか、を考えます。
本気の編集ではなく、あくまで仮の編集です。簡単でよいのです。
またゲーム内で編集結果を見分けやすく、かつ重量スライダーを動かした際にも確認しやすい内容がよいです。

このためブラの肩紐を編集することにしました。
重量スライダー0%の_0.nifでは、向かって左から2本目の肩紐だけをへこませモードを使い見えなくします。
重量スライダー100%の_1.nifでは、向かって右から2本目の肩紐だけをへこませモードを使い見えなくします。

こうすることによってゲーム内では、
重量スライダーが0%のときは左から2本目の肩紐だけがみえず、
重量スライダーを100%に近づけるにつれ、左から2本目の肩紐が徐々に見え始め、代わりに右から2本目の肩紐が徐々に見えなくなっていき、
重量スライダーが100%の場合は右から2本目の肩紐だけが見えない、
という状態になれば確認OK!とできます。(なにげにテストファーストっぽい!汗)
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方針が決まりましたので_0.nifを編集します。

今回編集するシェイプは「UNP_OUTFIT_0」ですので、右上ペインの「New Outfit」の中にある「UNP_OUTFIT_0」をクリックして選択状態にします。
ブラの肩紐が見やすくなるように左ペインで視点を調整します。
編集したい肩紐は左のだけですので、左右対称モード(X Mirror)はOFFにします。
ブラシはへこませモードです。
ブラシ設定は次の値とします。
 Size 0.200
 Strength 0.030
 Focus 1.000
 Spacing 0.100
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それでは編集します。
多少残っていても大丈夫です。
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_0.nifの編集はこれで終わりですので、とりあえずデスクトップに保存します。
保存は画面上部のメニューの「File」の「Export Current」の「Export Nif」を選び、保存先とファイル名を指定します。ファイル名もとりあえず「0.nif」としておきます。

続いて「_1.nif」を編集します。
読み込ませる装備メッシュファイルと編集する肩紐以外は同じ手順ですので、上記を参考に編集まで済ませ、編集がおわったら「1.nif」という名前でデスクトップに保存します。
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編集した2つのnifファイルをゲーム環境上に反映します。
手動やNMMの方は\Skyrim\Dataにある装備MODの該当フォルダに今回のファイルを置いてリネームします。
元ファイルのバックアップはお忘れなく。

MOの方はMOをインストールしたフォルダにある装備MODの該当フォルダに今回のファイルをおきます。
私はMOで行います。
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編集元のファイルをバックアップのためリネームします。
その後、編集したファイルを編集元と同じ名前に変更します。
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MOの場合は上記のやり方のかわりに、今回編集したNIFファイルをオリジナルMODとしてMOからインストールしても構いません。


ではいよいよゲーム上で確認してみます。
まずウエイト0%状態です。
予定通り左から二番目の肩紐だけ見えない状態です。
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徐々にウエイトスライダーを100%に近づけていきます。
予定通り左から二番目の肩紐が表示され始め、逆に右から二番目の肩紐は見えなくなっていきます。
順調です。
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ウエイトスライダーを100%にします。
予定通り左から二番目の肩紐が表示され、右から二番目の肩紐は見えなくなりました。
OKとします!
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いかがでしょうか。
何という事は無い変更内容ですが、これまで何も出来なかった装備に対して自分で変更を加えることができるというのは、私にとっては衝撃でした。

9. まとめと次回予告
以上、長くなりました。お付き合い有難うございます。

装備メッシュの編集内容は仮で簡単なものですし、紹介できていない機能もあるとは言え、
とりあえずツールのアタマからオシリまで線を1本通すことが出来ました。とても細い線ですが。

次回は実際にUNP Skinny向けに装備を編集してみたいと思います。


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